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寂聴さんの恋愛論

愛の倫理 (角川文庫 せ 1-2)愛の倫理 (角川文庫 せ 1-2)
(1978/08)
瀬戸内 晴美

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瀬戸内晴美(寂聴)さんの本。初版は1978年。
恋愛や結婚について書いてあるのだが、非常にリベラルだ。

この本は出家してから書かれたものだが、それ以前には、彼女ご自身も、結婚、出産、離婚を経験されているから、主張に説得力がある。
自らの経験も赤裸々に語っておられて、凄みがある。
女性を対象にした本のようだが、男性も読むと面白いのでは。

偶然にも、私の大好きな、チェーホフの『可愛い女』のオーレンカについて語られる章があり、大変興味深かった。
オーレンカのような「可愛い女」は、実は、男にとって「一番怖い女」なのだそう。

へ~・・・
まあ、言われてみたらそうだ。
彼女の愛した男達は、みんな死んだり、どこかに消えちゃったりしてる。
永遠に幸せに暮らしましたトサ、
という終わりではないもの。

こないだ、友達とも話してたことに共通する。
本当の魔性の女は、お色気むんむんだったり、危険な女っぽい雰囲気をかもしだしたりして、いかにも「男を喰ってやる」的な女性ではなく、むしろ、可愛くて、あどけなくて、純情で、ちょっとバカで、だからこそ、男がほっとけない!って思ってしまうような女だ、と。

は~。。。なるほど。

寂聴さんに戻ろう。
『愛の倫理』は、自我に目覚めた女性に向けた本という性格が強く、フェミニズム的な論調もあり、
今ではやや時代感覚と合わないかな、と思われる箇所もちらほら。
でも、女性は読むとよいかもしれない。
自分自身のことを、もっと知るために。
恋愛や結婚に対して、ほわほわと淡い幻想を抱いている若き女性には、特によいのではないだろうか。

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