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『聖ヨハンナの生涯からの場面』@ベルリン・ドイツ・オペラ

今日はブラウンフェルス作曲『ジャンヌ・ダルク:聖ヨハンナの生涯からの場面』の舞台版世界初演でした。
ドイツ・オペラに行くと、バイロイトのBlaue Maedchenが3人来ていました。
そのうちの二人はベルリンの劇場でインターンをしています。
コミッシェとリンデンで。
いいないいな~
ていうんで、社員食堂に入れてもらいました♪

**********

演出家のクリストフ・シュリンゲンジーフは病気でいったん降板し、
また復活したものの稽古にはあまり立ち会えなかったそう。
今日も劇場にはおられず、残念でした。
体調が心配です。
もはや闘病をやめたのではないかという噂も耳にしましたが、
それはあくまで噂ですから、
そういうことは信じず、快方に向かわれることをお祈りします。

彼は自分の病気をほのめかすオブジェをどどーんと舞台の中央に出してきます。
肺を模した大きなオブジェ。
死と再生が繰り返しテーマとして出てくる中、
シュリンゲンジーフ自身の映像も長い時間出てきます。
彼はネパールへ旅行した際に見た火葬に強いインスピレーションを得たらしく、
第一幕の最初は火葬される女性の映像が出てきます。

ところどころ笑える箇所があるのだけど、
根底には、シュリンゲンジーフ最期の作品
という雰囲気が漂っていて、もの悲しさを感じました。

コンセプトはバイロイトの『パルジファル』とよく似ています。
ただ、『パルジファル』ほど挑発的ではありませんでした。
プロンプターの上にはウサギと思しきぬいぐるみも。
テーマは死と再生と宗教。
舞台は回転し、ところどころ冗談まじりのプラカートが出てきます。
スタティストとして、黒人や身体障害者や体の小さな人たちが登場します。
映像も多く取り入れられています。

ただ、やはり演出家不在で作られた舞台だというのが丸分かりで、
出だしは良かったのですが、最後は失速した感が否めず、
完成度はいまひとつでした。
過激な読み替えや奇抜なアイデアがあるようにも思えず、
舞台美術もかなりすっきりとしていて、シュリンゲンジーフにしてはおとなしい舞台でした。
私はあまりに期待しすぎていたため、正直なところ、がっかりした部分があります。
でも、この舞台に関しては、だれも批判することはできないでしょう。
演出家が急病になるという事態にもかかわらず、
演出家やその周りの人間たちの力で上演を成し遂げたのはすごいことです。

ブラウンフェスルの音楽は初めて聴きましたが、
想像していたよりもメロディーが明確で、ライトモチーフのようなものもたびたび出てきて、
聞きやすいものでした。現代音楽というより、後期ロマン派の音楽のようでした。
ただ、前半はよかったのですが、後半はメリハリがなく、
合唱も単調で退屈する部分もありました。

歌手は、題名役のMary Millsはヨハンナを最後まで力強く歌っていました。
合唱も美しかったです。

【現地の記事】
私自身はまだ読んでいないのですが、念のためリンクを貼り付けておきます。

Der Tagesspiegel
Merkur Online
Welt Online
Wolfgang Behrens
Berlin

2 Comments

わに  

外食

おかえりなさいませ!いいニュースです。
一緒にイタリアンを食べたドラマトゥルクのあのオンナノコ、
和食屋さんでバイトしてるんですが、
シュリンゲンジーフが偶然外食に来たそうです。
もちろんあの彼女と。
「外に出て大丈夫なの?」と訊いたら
「美味しいもの食べないと、良くなるものもならないから」
とのこと。聞いて嬉しくなりました。ではまた近い内にきっと!

2008/05/12 (Mon) 09:18 | EDIT | REPLY |   

オーレンカ  

それはよかった◎

おおお!コメントありがとう!
無事帰りました。
ご連絡ありがとう。
シュリンゲンジーフさん、外出できるほどお元気なのね。
よかった。
また近いうちに、ね。

彼女にもよろしくね。

2008/05/13 (Tue) 12:46 | EDIT | REPLY |   

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