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『ペレアスとメリザンド』@ベルリン国立歌劇場

今日は『ペレアスとメリザンド』です。
う~ん、昨日は『タンホイザー』を観て、今日は『ペレアス』。
一言でオペラと言っても、こんなに違うものがあるのですね。
音楽も、歌も、演技も、舞台美術も何から何まで対極的でした。

歌や演技には無駄がないというか、大げさなところは全然なくて、
まるでお能の舞台を見ているような感覚でした。
ゆっくりした足の運び方とか、切り詰めた歌唱や演技など。
ゴロー以外の人間はほとんど表情がない。不思議な舞台でした。

舞台美術は表現主義絵画を思わせるものでした。
例えば、キルヒナーの絵画にもこういうのがあった気がします。
光と影の効果を最大限に活かした見事な舞台でした。
舞台の奥は回転舞台になっていて、ペレアスとメリザンドの絡みのところは
中央にどどーんと黄色い巨大な階段が出てきます。
もし高所恐怖症の歌手だったら、平然と歌ってはいられないだろう、というくらい
高いところに座っての演技です。
役者たちは、ところどころで奇妙な動きをします。
壊れた人形みたいです。

ペレアス

LOのサイト

メリザンドはもともと不可思議な女性だと思いますが、
コジェナーはそれをさらに前面に出していて、まるで人形のようでした。
彼女は現在妊娠しているそうなのですが、
よくもまあ最初から最後までほとんどでずっぱりで歌いますよね。
感心しました。歌唱も見事でした。
最後の幕で、足を滑らせて転倒する場面があり、ひやっとしました。
大げさに声を張り上げるばかりが歌ではない!
と、彼女の自然で落ち着いたメゾの声を聞いていて、思いました。
大変耳に心地よい。しかも美しい~!
この写真はケバいけど。。。

kozena_magdalena.jpg


夏に、ベルリン・フィルのオープニングに行った時、
楽屋をラトルと女性が手に手を取って歩いているのを見て、
彼のガールフレンドはスーパー・モデルなんだ~と思ってたのですが、
実はこの人がコジェナーだったということに、このたび気づいた次第です。
ラトルのドビュッシーは、確か楽友協会で一度聞いたことがあります。
そのときはあまり何も感じなかったのだけど、昨日はよかった。
弦の音が独特でした。
昨日のタンホイザーと同じオケが演奏しているとは思えないくらい。
座席の位置のせいかな、と思ったけれど、
昨日はパルケットの11列目、今日はパルケットの10列目だから、
ほとんど関係はないようです。

昨日の舞台でベルリン旅行のもと取った!
と思っていたけれど、今日の舞台でもさらにその確信を強めました。
ロバート・ロイドは初めて生で聞きました。
結構お年を召されているようですが、歌はさすがでした。
Brachmannのゴローがとても気に入りました。

Musikalische Leitung     Sir Simon Rattle
Inszenierung          Ruth Berghaus
Bühnenbild und Kostüme   Hartmut Meyer
Chöre               Eberhard Friedrich

Arkel               Robert Lloyd
Geneviève           Marie-Nicole Lemieux
Pelléas             William Burden
Golaud              Hanno Müller-Brachmann
Mélisande            Magdalena Kozená
Yniold              Knabe des Tölzer Knabenchores
Arzt | Hirt            Andreas Bauer

Staatskapelle Berlin
Staatsopernchor
In französischer Sprache mit deutschen Übertiteln

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